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MLBが再開へ向けた「見切り発車」。
リーグの形を変える大胆な決断。

posted2020/05/03 11:40

 
MLBが再開へ向けた「見切り発車」。リーグの形を変える大胆な決断。<Number Web> photograph by AFLO

ルールもリーグも、理由があれば躊躇なく大胆に変更する。その柔軟さがMLBの魅力の1つだろう。

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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「『今夏、シカゴでの野球(開催)を想像できるか?』には『イエス』、『観客は?』には『たぶん、ノー』と答えます」(シカゴ市長ロリ・ライトフット)

 世界でもっとも多くの新型コロナウイルス発症者を出しているアメリカ合衆国のトランプ大統領が4月16日、定例会見で「今後の経済活動再開に向けての段階的ガイドライン」を発表した際に各州で再開を求める抗議行動が起き、その動きを敏感に察知した各自治体が、独自の判断で動き出している。

 それから10日あまりしか経たない28日、米メディアでメジャーリーグ(MLB)にはアメリカン、ナショナル両リーグの東、中、西の各地区をそれぞれ地区同士で併合して、今年限定の「1リーグ3地区」に再編する案があると報じられた(ナ・リーグ東地区のブレーブスと中地区のパイレーツだけが入れ替わっている)。

 MLBは6月下旬、7月2日までに開幕することを目標としているそうで、その数週間前(6月上旬から?)に準備期間のミニ・キャンプを設けて、開幕に向けて再調整するそうだ。

選手の反応は芳しくないが……。

 今回報道された「1リーグ3地区制」は、すでにMLBで協議されてきた

(1)感染者数の少ないアリゾナ州に全30球団を集めて公式戦を行う。

(2)アリゾナ州とフロリダ州の2か所開催。

(3)アリゾナ州とフロリダ州とテキサス州の3カ所開催。

 などの「地域限定」開催が基本になっている。

 それは感染拡大の防止のために移動のリスクを最小限に抑えることを念頭に置いてのアイディアだが、「キャンプ地開催」が報じられた直後、クレイトン・カーショウ投手(ドジャース)が地元紙に「4カ月も自宅を離れて野球をするなんて、考えられない」と語るなど、選手たちの反応は芳しくなかった。

【次ページ】 移動距離を縮めることでリスクをへらす。

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クレイトン・カーショウ

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