野球のぼせもんBACK NUMBER
ホークスの球場メシは宅配に値する!
Uber Eatsで実現した最強の食革命。
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph bySports Graphic Number
posted2020/05/03 11:00
お客さんの声がもとになって開発された「上林選手のバヤシライス」など、Uber Eatsで頼めるメニュー。
放映権頼みから、次の時代へ。
巨人頼みで、放映権が主だったプロ野球ビジネスは20世紀の話だ。現在はスタジアムビジネスに移行をしている。
ホークスでは店舗の入れ替え、選手メニューのテコ入れ、ビール売り子のブランディングを柱に積極的な挑戦をした結果、飲食売り上げは2013年当時に比べて2019年は約9億円も増加した。ビールひとつを見ても、世間でビール離れが進む中で右肩上がりに売上杯数を伸ばし、昨シーズンはついに初の100万杯突破を果たした。
「球団に従事する者として売上を伸ばすためとの使命はありますが、お客様であり野球ファンの皆様に喜んでもらいたい、満足してもらいたいという願いはもちろんあります。今回のフードデリバリーも、プロ野球を楽しめないファンの皆様が少しでも球場のリアルを手に取って感じていただければという思いで始動をしました。
ただ、やはり1日も早くいつも通りのプロ野球が開幕してほしいというのが本音です。満員のドームでお客様をおもてなし出来る日を待ち遠しく思っています」
球場でメシを食いながらプロ野球を楽しめる日が少しでも早く戻るように、今はもう少し辛抱する時だ。