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ホークスの球場メシは宅配に値する!
Uber Eatsで実現した最強の食革命。 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2020/05/03 11:00

ホークスの球場メシは宅配に値する!Uber Eatsで実現した最強の食革命。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

お客さんの声がもとになって開発された「上林選手のバヤシライス」など、Uber Eatsで頼めるメニュー。

ホークスのお弁当は賞を取るレベルで美味しい。

 しかし、ファンといえども球場グルメをわざわざ自宅で食べたいと思うのか。そんな疑問を抱きたくなるのもよく分かる。観戦の際に球場内飲食持ち込み禁止とチケットに記載されていても、スーパーやコンビニに立ち寄ってから向かうのもファン心理だ。

 だって、球場の飲食って高いわりにそんなに美味しくないじゃないか……。

 高かろう、悪かろう。だが、ホークスはそのイメージを払拭するための施策もすでに行い、そして結果を出してきた。

 2017年の「FABEX主催 惣菜・べんとうグランプリ」で松田宣浩がプロデュースした「マッチ5和牛焼きすき弁当」が入選を果たしたのだ。同グランプリは飲食業界では最も格式高いとされており、1202品が出品した中の入選72品(その他金賞18品、優秀賞32品)に松田の弁当は選ばれた。これも手掛けた大山室長は「プロ野球界はもちろん、プロスポーツ界で例のない事のはず」と興奮気味に話していた。

「球場グルメも魅力的な商品はたくさんあります。たとえばデパートの催事でも販売されるようなお弁当と同じ舞台で競って認められることで、世間一般にも評価されるものにしたかったんです」

 2019年の同グランプリではドームで販売した「A5ランク宮崎牛贅沢肉弁当」がプレミア部門でついに金賞を受賞した。スポーツ業界からの金賞受賞は史上初となった。

ユニフォーム配布の次は飲食?

 大山室長は言う。

「2004年、当時まだダイエーでしたが、ホークスが来場者全員にレプリカユニフォームを配布するイベント試合を初めて行いました(「白の奇跡」。翌年から「鷹の祭典」と改称)。この手法は他球団ならびに競技の垣根を越えて拡がり、集客におけるキラーコンテンツとなりました。

 しかし、もう15年以上が経ちました。新たなものを探さないといけません。そこの答えが飲食なのでは、とも考えています。ファンの方はもちろん野球を目当てに足を運ばれるのですが、あれを食べにドームに行こうよという1つのきっかけになるのではないかと期待をしています。それにお応えできるような商品やサービスを我々はもっと生み出していかないといけないのです」

【次ページ】 放映権頼みから、次の時代へ。

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#松田宣浩

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