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昨年は安田でアーモンドアイ撃破。
インディチャンプはマイルで輝く。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2020/04/24 07:00
インディチャンプが連覇を狙う安田記念にはアーモンドアイ、グランアレグリア、ダノンキングリーなど豪華メンバーが集う予定だ。
中山記念は重めで4着も前向き。
その後、香港へ遠征して挑戦した香港マイル(GI)こそ7着に敗れたものの、春秋のマイルGIを制した事で昨年度のJRA賞最優秀短距離馬に選出された。
そして、この春は再び香港遠征を視野に入れて、初戦を3月1日の中山記念(GII、中山競馬場、芝1800メートル)とした。しかし、結果はダノンキングリーらに後れをとる4着。それでも音無調教師は悲観する事無く、前向きなコメントを残していた。
「元々叩きながら良くなっていくタイプで、休み明けは今ひとつの結果に終わる面のある馬です。今回は約3カ月ぶりの競馬でプラス16キロ(478キロ)と太目残りの体でもあったし、1800メートルという距離も微妙に長いですからね。それでいてそう大きく負けたわけではないから、次は良くなると思います」
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勝ったダノンキングリーと2着のラッキーライラックがその後の大阪杯でそれぞれ3、1着に好走すると、指揮官の言葉は更に重みを増した。
新型コロナウイルスの騒動により香港への遠征がなくなり、今週のマイラーズCに出走する事になったわけだが、レース間隔は香港に遠征した場合と同じであり、大きな問題はないだろう。
マイルCSと同じ京都1600mなら。
今回のメンバーを見渡すと、昨年のダービー卿CT(GIII)の覇者フィアーノロマーノ(牡6歳、栗東・高野友和厩舎)や同シンザン記念(GIII)の勝ち馬ヴァルディゼール(牡4歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)、同じく昨年のニュージーランドT(GII)を制し、GIのNHKマイルCでも見せ場を作ったワイドファラオ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)らがいるものの、前走の中山記念を考慮すれば相手関係はだいぶ楽になったと言える。
当然大目標は今年も安田記念かもしれないが、今週末の舞台は昨年制したGIのマイルチャンピオンシップと同じ京都の1600メートルだし、昨年の最優秀短距離馬として、ここは恥ずかしい競馬はできないだろう。
先週、コントレイルで皐月賞(GI)を優勝し、五大クラシック完全制覇を達成した福永騎手が、今週も好騎乗を披露してくれる事を期待したい。