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ネイマール家の奔放な恋愛に漂う、
ロナウジーニョ兄弟と似た危うさ。

posted2020/04/23 11:30

 
ネイマール家の奔放な恋愛に漂う、ロナウジーニョ兄弟と似た危うさ。<Number Web> photograph by Getty Images

2017年、PSGの試合を観戦する(左から)父サントス氏、ネイマール、母ナジーネさん。自由奔放なのは一家共通のようで……。

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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 ブラジル代表FWネイマール(28、パリ・サンジェルマン)の母ナジーネさん(52)が4月12日、自身のインスタグラムに自分より30歳若く、息子より6歳若いチアゴ・ラモスさん(22)とのラブラブ写真を掲載した。

 自宅の広い庭の芝生の上で、2人とも裸足。ナジーネさんがチアゴさんの首に右手を掛け、チアゴさんが右手でナジーネさんの腰を抱き、笑顔で見つめ合う。

 そして「説明できないことは、説明のしようがない。ただそれを生きるだけ……」のメッセージ。堂々の熱愛宣言である。

 ネイマールは「お母さん、幸せに。愛してるよ」。ネイマールの父親でナジーネさんの元夫のネイマール・サントス氏は、拍手とハートと祈りのポーズの絵文字を贈った。

 このナジーネさんの発信は、国内外でかなりの反響を呼んだ。

 ブラジル国内で当初の反応は、概ねナジーネさんへの祝福だった。

 この国では、結婚相手や交際相手との年の差はあまり気にしない。「誰を選ぶかは、完全に個人の自由」という考え方が一般的だ。

 それでも中年女性の多くは、ナジーネさんの若くハンサムで逞しい男性との交際宣言に羨望に近い眼差しを向けた。その一方で「この若者は一家の財産が目当てなのではないか」という懐疑的な声もあった。

交際相手の過去が知れ渡ると。

 果たして翌日、風向きが変わる。

 ブラジルの各メディアがチアゴさんの過去を徹底的に調べ、彼が国内の小クラブやスペイン5部のチームでさしたる結果を残せなかった元フットボール選手、エレクトロニック・スポーツのプレイヤーにして自称モデルであること、多くの男性と交際してきたバイセクシュアルであること、女性であれば自分よりずっと年上が好みであることなどが明らかにされた。

 ブラジルはカトリック国で、現在もなお同性愛者への視線は一般的に厳しい空気がある。バイセクシュアルであることの是非はさておき、チアゴさんの過去が明らかになるごとに2人の交際への好感度は一気に低下した。

【次ページ】 10代から女性との噂が絶えない。

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