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王貞治氏の提案で待望論再燃も……。
沖縄本拠地では「16球団」は難しい。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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posted2020/04/17 20:00

王貞治氏の提案で待望論再燃も……。沖縄本拠地では「16球団」は難しい。<Number Web> photograph by KYODO

昨年、沖縄初のプロ野球球団「琉球ブルーオーシャンズ」が誕生した。清水直行監督(左)と入団が決まった元ヤクルトの比屋根渉。

自民党案でも沖縄が候補地に。

 ただ、現実となると道は険しい。

 そもそもプロ野球関係者の間では、エクスパンションの話題が出るたびに、新設球団の本拠地として沖縄が入っている時点で、精査された案ではないと言われてきた経緯がある。

 すでに過去にも自民党の日本経済再生本部が地域活性化の目玉として2014年に「プロ野球16球団構想」を掲げたことがあった。

 このときに「とりわけ沖縄に関しては、沖縄振興の観点からどのような支援が必要かなどの対応策について議論を深める」と具体的な候補地として沖縄の地名が出たことで、にわかに脚光浴び、その後もこのエクスパンションの話題では本拠地として沖縄が既成事実のように上がってくるようになっている。

 ただこの2014年のときから球界関係者の間では、「沖縄を本拠にすると日程編成上の問題が大きく、実現はかなり難しい」というのが“常識”として言われてきたことだった。

毎年、多くの台風が沖縄を直撃。

 理由は夏場から秋にかけて沖縄を直撃する台風だった。
2010年から19年の8月から10月の3か月に沖縄・奄美地方への台風の接近数は以下の通りだ。(気象庁ホームページ)

   8月 9月 10月 合計
2010  3  3  1  7
  11  1  2  0  3
  12  4  2  1  7
  13  2  1  4  7
  14  2  2  2  6
  15  2  1  0  3
  16  1  4  1  6
  17  1  1  2  4
  18  4  2  1  7
  19  1  3  2  6

【次ページ】 スケジュールが過密になる時期に……。

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