サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
ビーチサッカーW杯MVP茂怜羅オズ。
ラモス監督の焼肉、伝道師の危惧。
text by
原山裕平Yuhei Harayama
photograph byYuki Suenaga
posted2020/04/17 19:00
トレーニング後、さわやかな笑顔を見せる茂怜羅オズ。ぜひビーチでのアクロバットなプレーを目にしてみてほしい。
「トップリーグがないのは寂しい」
茂怜羅が所属する東京ヴェルディBSだけでなく、各地域の強豪チームの間では、トップリーグ設立の動きはあるものの、「話はあるが、進まない状況」だという。
「トップリーグができて、毎週末に試合ができるような環境が生まれれば、一番いいですね。毎週試合があれば、観に来てくれるお客さんは増えると思いますし、やりたいと思う人も増えるはず。競技人口が増えれば、日本代表も強くなる。
現状は、新しい選手が出てきていない。日本代表も10年くらい、選手がほとんど変わっていない。これからどうなるかという不安のほうが大きいです。もう13年も日本にいるのに、まだトップリーグがないのは本当に寂しいこと。面白いことを見せる自信はあります。もっと、もっとビーチサッカーを盛り上げていきたいですね」
世界一のプレーヤーでありながら、環境が整っていない日本でプレーする理由はひとつ。日本にビーチサッカーの文化を広めることに他ならない。
「私は小さい頃からこの競技に命を懸けてきた。この道しかないと思ったから」
そう語る伝道師は、ビーチサッカー不毛の地に花を咲かせるために、すべてを注ぐ覚悟だ。