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ビーチサッカーW杯MVP茂怜羅オズ。
ラモス監督の焼肉、伝道師の危惧。 

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原山裕平

原山裕平Yuhei Harayama

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photograph byYuki Suenaga

posted2020/04/17 19:00

ビーチサッカーW杯MVP茂怜羅オズ。ラモス監督の焼肉、伝道師の危惧。<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

トレーニング後、さわやかな笑顔を見せる茂怜羅オズ。ぜひビーチでのアクロバットなプレーを目にしてみてほしい。

世界一のポルトガルを追い詰めた。

 果たして2019年、ラモス監督に率いられた日本代表はアジアだけでなく世界の舞台でも躍動した。初戦の相手は開催国のパラグアイ。4000人近くの観衆が詰めかけた完全アウェイのなか、日本は5-4と打ち合いを制し、白星スタートを切った。

 第2戦でもアメリカに4-3と勝利した日本は、グループステージ最終戦でもスイスに5-3と快勝。3戦全勝で決勝トーナメント進出を果たした。

 準々決勝では強豪ウルグアイに3-2と勝利し、2005年大会以来となるベスト4に進出。準決勝ではポルトガルにPK戦の末に敗れるも、この大会で優勝したチームを最後まで追い詰めた。

「ポルトガルは世界一のチーム。これまでに何回も対戦したことがあり、力の差を感じていました。でも今回は土壇場で追いついて、PK戦まで持ち込めた。負けましたけど、本当にいい試合ができたと思います」

通算5度目の年間ベスト5選出。

 3位決定戦でロシアに4-5で敗れた日本は4位に終わった。それでも世界の強豪相手に互角以上の戦いを演じ、大きな手ごたえを得られる大会となったのだ。

 茂怜羅自身も全6試合に出場し、7得点をマーク。優勝したポルトガルの選手を抑え、見事に大会MVPに輝いている。年末には「Beach Soccer WorldWide」が選出する「年間ベスト5」も通算5度目となる受賞。ビーチサッカー界のレジェンドとして、改めて世界にその名を轟かせることとなった。

「去年はすごい1年でした。日本代表が成長できたと感じましたし、個人としてはアジアでも、世界でもMVPを取れた。またベスト5にも選ばれました。ワールドカップで優勝できなかったので最高とは言えないですけど、本当に素晴らしい1年だったと思います」

【次ページ】 選手兼監督、そしてクラブ代表。

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