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ブンデス史上初「幽霊試合」と、
長谷部誠&鎌田大地が感じた戸惑い。 

text by

島崎英純

島崎英純Hidezumi Shimazaki

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photograph byGetty Images

posted2020/03/23 18:00

ブンデス史上初「幽霊試合」と、長谷部誠&鎌田大地が感じた戸惑い。<Number Web> photograph by Getty Images

ELでは鎌田大地、長谷部誠らの奮闘によって結果を残していたフランクフルト。再開後に再浮上なるか。

スタジアム周辺を歩いてみると。

 まだドイツ国内が、これほどまでに新型コロナウイルスの影響で様々な行動制限がされていない時期に、散歩を兼ねて試合のない日にコメルツバンク・アレナの周辺を歩いてみました。

 試合日には多くのファン、サポーターが利用するSバーンやトラム(路面電車)の「スタディオン」駅は静まり返り、普段は手荷物チェックなどで混雑する入場レーン付近も人影がなく閑散としています。コメルツバンク・アレナは森林に囲まれ、静謐な空気の先で鳥のさえずりと、風に吹かれて木々が擦れる音が聞こえます。

 施設周辺にはアイントラハトの練習場や公式ファンショップなどもあるため、ここは試合日でなくてもスタジアム直近まで行くことができます。

 間近まで歩き、コンコースの隙間からスタジアムの内部を覗くと、1台の小さな芝刈り自動車が来るべきときのために、時速2kmほどの速さでゆっくりと前進していました。

 スタジアムで感じた静と動のコントラスト。

 サッカーという競技においてはチームスタッフ、選手、そしてファン、サポーターの誰もが当事者です。何かが欠ければ、その魅力は失われる。今回の無観客試合を通して、その当たり前の事実を改めて実感しました

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