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<ベイスターズをのぞいてみよう!>
ドラ1森敬斗「ショートで勝負したい」
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byAsami Enomoto
posted2020/03/12 19:00
2002年1月28日、静岡県生まれ。神奈川・桐蔭学園高からドラフト1位でDeNAに入団。内野手。右投左打、背番号6。175cm、75kg。
先輩たち動きには無駄がない。
――先輩たちのプレーを見た感想はいかがですか。
打撃にしても守備にしても、先輩たちの動きには無駄がないです。シャープというか、コンパクトというか。力を体の中心に集めてから、一気に出している感じです。自分はまだ動きがドタバタして、力が分散してしまっているので。
――キャンプインから野球漬けの毎日で、疲れていませんか。
思っていたより、体の疲労はないです。怪我が一番怖いので、プロとしての自覚を持って自分でケアしています。
――もともと練習の虫だったんですか。
自分はもともと全然練習をしてこなくて、怒られてばかりいました。それが高校1年の秋にチームの練習が厳しくなって、そのときから成長が感じられて楽しくなってきたんです。それまでは練習していなかったから、あれだけの実力しか出せなかったんだと気づいて。だから、真剣に野球のことを考えて取り組んだのは、実はここ2年くらいなんです。
この世界は「切り替え」が大事。
――高校野球は楽しかったですか。
アルプススタンドから応援してもらえるのがいいですよね。甲子園でも桐蔭学園側がぎっしり埋まって、応援歌を聴くと楽しくなっちゃいます。だからプロでも、応援してもらえるようにならないと。
――グラウンド外では、周りの人のために率先してドアを開けたり、椅子を片づけたり、よく気がつきますね。
高校で「私生活に余裕のある選手は、プレーにも落ち着きが出る」と教わってきたので、周りを見る癖がついています。
――オフの日はどう過ごしていますか。
同期の東妻(純平)や伊勢(大夢)さんと服を見に行ったり、ご飯を食べたり。自分の部屋にいてもゴロゴロしてしまうので、次の日の準備のためにも体を動かしています。
――「ドラフト1位」はよかったですか。
プレッシャーや責任を感じることもありますし、期待されている分、失敗したときにガッカリされることも多いと思うんですけど、この世界は切り替えが大事だと思うので。失敗を気にしていたら、絶対に結果は出ませんから。