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Jリーグの再開が延期へ。次の論点は
タイトな日程、無観客、警備事業者。

posted2020/03/09 19:00

 
Jリーグの再開が延期へ。次の論点はタイトな日程、無観客、警備事業者。<Number Web> photograph by AFLO

Jリーグとプロ野球、日本の2大プロスポーツが出口の見えないトンネルに突入している。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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 国内2大プロスポーツは、さらなる延期を余儀なくされそうだ。

 日本野球機構(NPB)とJリーグによる新型コロナウイルス対策連絡会議の第2回が、3月9日午前に行われた。会議後にはJリーグの村井満チェアマン、NPBの斉藤惇コミッショナー、さらに専門家チームが会見を開いた。

 Jリーグは今月18日からのリーグ戦再開を、NPBは同20日のセ・パ両リーグの開幕を前提として、それぞれに検討を進めてきた。ただ、専門家チームからは「ウイルスの増加を抑制できる見通しが立っていない。政府の対策を現段階で評価するのも難しい」との理由から、「危機管理の面からももう少し準備をする時間が必要で、延期が望ましい」との答申がなされた。

 これを受けて村井チェアマンと斉藤コミッショナーは、個人的な見解との前提を示したうえで、「(予定どおりの再開や開幕は)難しい」との認識を示した。

論点は再開時期と無観客。

 ここから先の検討事項は、「いつから開始するのか」と「無観客試合に踏み切るのか」になる。

 J1リーグについて言えば、すでに第2節から第4節までの3試合を延期している。たとえば3月いっぱいまで延期となれば、6節までの5試合分をスケジュールのどこかに埋め込んでいかなければならない。

 東京五輪の期間中に開催することはできない。カレンダーの上では実施できるとしても、セキュリティの問題がある。

 Jリーグの運営にあたっては、スタジアム内とその周辺に警備員と案内要員を配置しなければならない。同様に東京五輪でも、セキュリティの担保は求められる。しかも、東京五輪はチームや選手の練習と試合の会場が複数にまたがり、警備を必要とする時間も長いため、Jリーグより大がかりなセキュリティを構築することになる。

 スポーツイベントに関する安全確保のノウハウを持つ国内の事業者は、東京五輪にかかりきりになるだろう。同時期にJリーグを開催するとしても、警備体制を整えられないと考えるべきなのだ。

【次ページ】 従来からスケジュールはかなりタイト。

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