最も多いのは「田中・ゆうき」

　続いては「名字」と「名前」である。名字は漢字、名前は平がなで同じ読みがどれだけあるか調べてみた。名字は渡邉と渡辺など異体字は、同じとカウントした。
　
＜NPBに多い名字＞
12人：田中
11人：渡辺、鈴木、高橋
10人：石川、中村
9人：伊藤
8人：吉田、佐藤
7人：山崎
6人：松本
5人：加藤、山本、森、太田、福田、斎藤
4人：清水、中田、井上、近藤、坂本、山田、松井、増井、増田

＜NPBに多い名前＞
17人：ゆうき
16人：ゆうた、ゆうや
12人：しょうた
11人：だいき
10人：だいすけ、りょうた
9人：たくや
8人：かずき
7人：こうた、ひろき、りょう
6人：けんた、しゅん、しょう、はやと、ゆうすけ、ゆうと
5人：つばさ、ゆうじ、りょうすけ

石川姓が急増、「大輔」は2人。

　一般的な日本の名字ランキングでは、佐藤、鈴木、高橋がだいたい上位3傑だが、野球界では佐藤がやや少なく、田中や渡辺が多い傾向にある。なぜなのかと思うが、次項の出身地で見る通り、プロ野球選手は西日本出身者が多い。佐藤は東日本に多い名字であり、西日本が発祥の田中や渡辺より少し少ないのかなと個人的に感じる。

　昨今の傾向として、なぜか石川が多い。一般的なランキングで20位以内に入ることはないのだが、プロ野球では上位だ。現役通算最多勝利のヤクルト石川雅規、ロッテの石川歩など。今季は昨春の選抜で活躍した東邦の石川昂弥が中日に入って、さらに勢力を増した。

　名前、これがややこしい。同じ「大樹」でも、西武の榎田大樹は「だいき」、ソフトバンクの野村大樹は「だいじゅ」、ヤクルトの山田大樹は「ひろき」である。

　名前は世代によってランキングが大。甲子園のアイドル早実の荒木大輔にあやかって、松坂大輔と命名されたのは有名な話だが、松坂が甲子園で活躍した1998年以降に生まれた「大輔」は現役に2人いる。

　なお「ゆうき」は野球、J1ともに1位に輝いた。

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