酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
暇だから名鑑見て大調査<NPB編>
2m超えはモヤだけ、大阪1位の謎。
posted2020/02/29 11:35
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Kyodo News
NumberWebで『スポーツ百珍』を連載している茂野聡士さんから「サッカーとプロ野球の名簿で、同じランキング作ってみませんか?」という声かけをいただいた。
オープン戦の無観客試合が決まったタイミング、自宅で野球を楽しむファンも多いことだろうし、「おもしろい!」と思って作ってみることにした。2つのスポーツの特性が浮かび上がるのではないか。
以下のデータはNPBが2019年2月15日に発表した、最新の選手リストによる。今季のNPBの選手は、育成枠も含めて929人だ。
まずは身長から。
<長身選手>
201cm:モヤ(オ)
198cm:メヒア(西)、大窪士夢(西)、スチュワート(ソ)、バンデンハーク(ソ)、バーヘイゲン(日)
197cm:藤浪晋太郎(神)
196cm:椎野新(ソ)、ブラッシュ(楽)、ロドリゲス(日)、ピープルズ(De)、国吉佑樹(De)、エドワーズ(神)、ガンケル(神)、アドゥワ誠(広)
195cm:ディクソン(オ)
<小柄選手>
163cm:水口大地(西)
166cm:野田昇吾(西)、山川和大(巨)
167cm:西巻賢二(ロ)、福田周平(オ)、西野真弘(オ)、柴田竜拓(De)、羽月隆太郎(広)、谷元圭介(中)、山本拓実(中)、石川雅規(ヤ)
168cm:田浦文丸(ソ)、小深田大翔(楽)、樋口龍之介(日)
169cm:美馬学(ロ)、大村孟(ヤ)
190cmは「超大型」とは言えない?
長身選手は外国人選手がずらっとならぶ。2m以上は昨年は5人いたが、モヤ以外の4人が退団したので1人だけとなった。日本人では西武の育成投手・大窪士夢(じゆ)が一番背が高い。
話題のロッテ・佐々木朗希は190cm。長身からの剛速球は迫力満点だが、190cm以上の選手は70人、全体の8%近くもいる。今時のプロ野球では「超大型」とは言えないのだ。
170cmを割る小柄な選手は16人だ。現役最多勝のヤクルト石川、今季からロッテの美馬など、一線級で活躍する投手もいる。小さくてもしっかりと活躍する場所があるし、そういった選手もいるのだ。