リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
再建請負人アギーレとアベラルド。
降格圏脱出には戦術より気配り。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2020/02/22 11:30
日本代表監督を去って5年、ハビエル・アギーレはラ・リーガでまたも苦境のチームを救いつつある。
降格ライン越えまであと一歩。
ダビド・ガジェゴの下で開幕を迎えた今季のエスパニョールは、開幕からの8試合で5ポイントしか得られなかった(1勝2分5敗)。パブロ・マチンに指揮された第9節からの10試合でも5ポイント獲るのが精一杯だった(1勝2分7敗)。
しかし、アベラルドが陣頭に立ってからは6試合で9ポイント(2勝3分1敗)を獲得。1月にクラブ史上最高額で獲得したFWラウール・デトマスの活躍があるのは確かだけれど、チームを変えたのは監督のかじ取りだ。
レガネスもエスパニョールも、降格圏脱出まであと一歩のところまで来ている。
両チームが復調しつつある要因は、間違いなくアギーレとアベラルドの手腕だ。