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秋山翔吾はメジャーでも迷わない。
柔軟な思考と、評判のいい英語。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byAP/AFLO
posted2020/02/20 11:40
秋山翔吾は3年総額23億円以上の契約でレッズに迎え入れられた。その評価には、彼の思考の柔軟性も織り込み済だっただろう。
レッズの外野手を争う4人のライバル。
今オフ、レッズは秋山以外にも、昨季タイガース/カブスのニコラス・カステヤノス外野手を加え、昨季8月にメジャー昇格して19本塁打を放った25歳の新鋭アリスティデス・アキーノや26歳のジェシー・ウィンカー、中堅に昨季デビューした24歳のニック・センゼルと層を厚くした。
カステヤノス 打率.289 出塁率.337 長打率.525 27本塁打 73打点 2盗塁
アキーノ 打率.259 出塁率.316 長打率.576 19本塁打 47打点 7盗塁
ウィンカー 打率.269 出塁率.357 長打率.473 16本塁打 38打点 0盗塁
センゼル 打率.256 出塁率.315 長打率.427 12本塁打 42打点 14盗塁
彼らの数字を見ても明らかなように、秋山にとっては「出塁率と機動力」が出場機会を増やす鍵となるのは明らかで、カステヤノスやアキーノが中堅を守れないことを考えれば、それをこなせる守備力も重要になる。
そんなことは百も承知なのだろう。秋山は異質な環境に戸惑いながらも迷いを微塵も感じさせず、はっきりとした口調でこう言うのだった。
「オープン戦が良ければいいとか、開幕が良ければいいとかということじゃなく、一年間やり切ることが目標です。監督が使いたい、チームの誰もが必要だ、と思ってくれるようなプレーを見せていきたい」
いつもより、少し暖かなアリゾナの春。「ショーゴ・アキヤマ」は剛毅果断(ごうきかだん)にキャンプインを迎える――。