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アストロズが老将に託す、
苦境からの再出発。
posted2020/02/17 07:00

ベーカーはブレーブス、ドジャースなどで過ごした19年間の現役生活で1981安打、242本塁打を放った名選手でもある。
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四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
2017年のワールドシリーズでのサイン盗み問題で揺れるアストロズが、ダスティ・ベーカーを新監督として招聘し、再出発することになった。MLBからの処分決定後、ジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督を解雇。後任として白羽の矢を立てたのが、百戦錬磨の大ベテラン、ベーカーだった。
ベーカーといえば、ジャイアンツ、カブスなど4球団で計22年間指揮を執り、公式戦通算1863勝を挙げた名将。誰に対しても分け隔てない温厚な性格、ユーモアのセンスあふれる言動などで、選手だけでなく、多くのファンから愛すべき野球人として親しまれてきた。組織ぐるみの悪質な不正でダーティーなイメージが広がったアストロズにとって、再起を託すうえで最高の人選と言われる。就任会見に臨んだベーカーは、サイン盗みについてハッキリと言った。
