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ムーキー・ベッツとドジャース。
大型トレードのもたらした波紋。

posted2020/02/15 09:00

 
ムーキー・ベッツとドジャース。大型トレードのもたらした波紋。<Number Web> photograph by Getty Images

2月12日、デビッド・プライス(左)とともにドジャース入団の記者会見に臨むムーキー・ベッツ。

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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 ムーキー・ベッツや前田健太を巻き込んだ大型トレードが、二転三転の末、ようやく着地に至ったようだ。

 最新の情報では、レッドソックスとドジャースの間、ドジャースとツインズの間で、それぞれ個別にトレードが成立した。

 レッドソックスは、ムーキー・ベッツ(外野手)とデヴィッド・プライス(投手)を出し(プライスの残り契約3年分の半額=4800万ドルも負担)、ドジャースのアレックス・ヴァードゥーゴ(外野手)+ジーター・ダウンズ(遊撃手)+コナー・ウォン(捕手)と交換する。

 ドジャースはそれとは別個に、前田健太をツインズに出し、ブルスダル・グラテロル(投手)+ルーク・レイリー(外野手)+ドラフト全体67巡目の指名権を手に入れた。

グラテロルの腕や肩の状態が……、。

 当初の発表では、レッドソックス、ドジャース、ツインズの間で三角トレードが行われることになっていた。

 大まかにいうと、ドジャースはレッドソックスからベッツとプライスを獲得し、レッドソックスはドジャースからヴァードゥーゴを、ツインズからグラテロルを獲得する。そして、ツインズがドジャースから前田を譲り受ける予定だった。

 ところがグラテロルの腕や肩の状態に、レッドソックスが疑念を抱いた。

 現在21歳のグラテロル(ヴェネズエラ出身。16歳でツインズと契約。コンスタントに100マイル近い速球を投げるが、185センチの身長で体重が120キロもある)は、2016年にトミー・ジョン手術を受けた経験があり、'19年には肩の故障で戦線を離脱している。

 ここでレッドソックスが難色を示し、トレードはいったん棚上げされることになった。

【次ページ】 「贅沢税回避」という大きな課題。

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