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C・ロナウド「このトリオはいける」
ユーベの最終兵器ディグアルドとは。

posted2020/02/05 07:00

 
C・ロナウド「このトリオはいける」ユーベの最終兵器ディグアルドとは。<Number Web> photograph by Getty Images

16節ウディネーゼ戦で初めて同時に先発した“ディグアルド”。ゲームの世界にいるような強力トリオがCLを席巻する日は近い?

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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 間近に迫るチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントに向け、ユベントスは極上の最終兵器を用意した。

 魔法の左足を持つ10番パウロ・ディバラ(DYBALA)。重量級ながら技巧派の点取り屋ゴンサロ・イグアイン(HIGUAIN)。そして、天空を支配する最強の超高度爆撃機クリスティアーノ・ロナウド(CRISTIANO RONALDO)。

 彼らを同時投入する夢のFWトリオ起用には、3人の名前を合成した“ディグアルド (DY-GUA-LDO)・トリオ”の名が与えられた。

 恐るべき破壊力を秘めるトリオだが、実のところ信頼性はまだ低い。指揮官サッリは、彼らの真のポテンシャルを引き出すべく粘り強く策を練り、少しずつ完成度を高めているところだ。

サン・シーロがどよめくトリオ誕生。

 噂の“ディグアルド”がベールを脱いだのは昨年10月初旬、1-1で迎えたインテル戦の後半だった。

 開幕からC・ロナウド活用法を探っていたサッリは、イグアイン&ディバラの“HDコンビ”(2人の頭文字を高解像度画質に引っかけてある)、ディバラ&ロナウドの“DYBA-LDOコンビ”という組合せを試してきた。

 そして試行錯誤の末、遂に三者合体の最強トリオ“ディグアルド”が世に送り出された。

 わずか9分間の顔見世であったものの、攻撃に全振りしたかのような勝負手がもたらすインパクトは大きく、敵地サン・シーロはどよめきに包まれた。

 試合は終盤のイグアインのゴールによって、ユーベが競り勝っている。

 プレステの世界が現実に降臨したのだ。

【次ページ】 90分稼働は非現実的な戦術だ。

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