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山口俊、メジャーへ意気込みを語る。
先発ローテ入りへ「力まず、焦らず」
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph byYuki Suenaga
posted2020/02/04 11:50
2006年に高校生ドラフト1巡目で横浜入団。抑えとして活躍した後に先発転向、 '17年からは巨人で投げた。
先発で勝てる投手、サイ・ヤング賞。
――2月にはいよいよスプリングトレーニングも始まりますが、乗り越えないといけないことは何ですか。
自分のペースを守ること、ぶれないことです。ポジションを確約されているわけではないので、どうしても力が入ると思うんですけど、そこでどれだけ力まず、焦らずに自分をコントロールできるのかが大事だと思っています。これまで使っていなかった球種もまだありますし、ボールが変わったことによって使えるボールも出てくるので、それが通用するのか見極めながら、スプリングトレーニングでいろいろ試していきたいです。最初から全部の球種を見せて抑えようとは思っていません。
――現時点でメジャーのマウンドに立つイメージはできていますか。
ファンフェスタ(日本でいうファン感謝デー)で本拠地のスタジアムにも行ってきました。何となくここでプレーするという実感はありますけど、プレーボールから投げているのか、ブルペンで待機しているのか、どの立場で投げているのかという想像はつかないです。とにかくキャンプでのローテーション枠を争う競争に勝ち抜きたいと思います。
――投手としての完成形はイメージしていますか。
やはり先発で勝てる投手を目指したいです。日本では沢村賞を取れなかったので、サイ・ヤング賞を取れるような選手になることが目標です。
――トロント生活で楽しみにしていることは。
うーん、野球以外のことはまったく考えられないです……せっかくなので、英語はしっかり身につけたいです。英語圏で野球をしながら生活できるのは貴重な機会ですし、野球を引退しても英語は必要ですからね。それに、入寮時から勉強していましたし(笑)。