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山口俊、メジャーへ意気込みを語る。
先発ローテ入りへ「力まず、焦らず」

posted2020/02/04 11:50

 
山口俊、メジャーへ意気込みを語る。先発ローテ入りへ「力まず、焦らず」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

2006年に高校生ドラフト1巡目で横浜入団。抑えとして活躍した後に先発転向、 '17年からは巨人で投げた。

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田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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Yuki Suenaga

このオフ、山口俊は読売ジャイアンツからポスティングシステムでトロント・ブルージェイズに移籍した。2019年シーズンは15勝、188奪三振、勝率.789でセ・リーグ投手タイトル三冠を獲得し、リーグ優勝にも大きく貢献。夢に見たメジャーリーグでのシーズンを目前に控え、意気込みを語った。(聞き手:田中大貴)

――このオフは例年と違う過ごし方をしているんじゃないですか。

 海外に移籍するにあたり、本当にさまざまな手続きがあって、けっこう忙しいなと感じています。例年なら1月下旬は100%、野球のことしか考えずにキャンプインまで過ごしていましたが……移籍が正式に決まったのも年末と遅かったので、相当イレギュラーな感じがしますね。

――1月15日の入団会見では、質疑応答で飛ばしたジョークが地元メディアにウケていました。

 トロントの人たちには「日本人といえば川崎宗則さん」というイメージがあって、川崎さんのようにアグレッシブな姿勢を期待されているのかもしれませんが、とりあえず笑ってくれてよかったなと、ひと安心です(笑)。チームやメディアの方々との距離も縮まったように思います。

――野球の面で、このオフはどのような調整をしていますか。

 1カ月間、ノースローの期間を作って体を休めました。日本シリーズ、「プレミア12」と11月まで試合に出させていただいて、こんなに長く戦ったのは初めてだったので。なので、このオフはできるだけ体を休ませるかたちにして、プロに入って一番ゆっくり休養を取らせてもらった感じです。

「疲れを溜めない工夫が大事」

――メジャーリーグ公式球への対応はどうですか。

 僕は今のところ好きで、変化球も想像以上の曲がり方をしてくれるので、試合で投げるのが楽しみです。

――日本では先発もリリーフも経験しましたが、ポジションへのこだわりはありますか。

 まずは、先発ローテーション入りを目標にしています。

――メジャーリーグの先発は登板間隔も短くなります。

 僕は中5日であれば問題なく投げられますし、中4日も、ずっと続けたことはないですけど、嫌いではないです。ただ、日本と違って先発投手もチームのスケジュールに合わせて動くので、調整の仕方やオフの取り方が変わると思います。その中でいかに疲労を抜くかとか、疲れを溜めないような工夫が大事だなと思います。でも、ユニフォームを着るとどうしても力が入っちゃうので、どうしたものかなと……なるべく球数を投げずに肩を作れるようにしないといけませんね、僕は投げ込むタイプだったので。

【次ページ】 入団時、英単語帳を持参していた。

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