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ユーベ加入決定の19歳クルセフスキ。
スウェーデンの超新星はどんな選手?

posted2020/02/01 20:30

 
ユーベ加入決定の19歳クルセフスキ。スウェーデンの超新星はどんな選手?<Number Web> photograph by Getty Images

ネドベド副会長(右)同席のもと、契約をかわしたクルゼフスキ。ユーべに新たな力が加わるが、本人はパルマへの愛情を隠さない。

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神尾光臣

神尾光臣Mitsuomi Kamio

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「あれ、パラーティチじゃないか?」

 昨年11月24日、セリエA第13節のボローニャ対パルマ戦。記者席に設置されていたTVモニターに映し出された人物に、地元記者はざわめきの声を立てていた。

 ユベントスのファビオ・パラーティチSD。国内8連覇中の超名門クラブの強化責任者が、わざわざこの試合を視察に来ていたのだ。強化に向けてお目当てにしている人物がいるということは、誰の目にも明らかだった。

 両チームには注目の若手が多かったが、「彼を見に来たのではないか」と噂された人物がパルマにいた。

 デヤン・クルセフスキだ。

 今シーズン、出場機会を得るためにアタランタからレンタル移籍してきた19歳の若者は、その時点ですでに大ブレイクを果たしていた。そしてこのボローニャ戦ではパラーティチの目の前でビューティフルゴールを決めた。エリアの外に出たこぼれ球に反応し、ダイレクトでサイドネットに深々と突き刺したのである。

来期以降を見据えた大型補強。

 果たして1カ月後、ユベントスはクルセフスキの獲得を決めた。

 クルセフスキの保有権を持つアタランタには、5回分割で計3500万ユーロの移籍金と、成長に合わせて最大900万ユーロまでボーナスが増額されるというビッグディールだ。

 ユベントスが冬の選手獲得に費やした史上最高額になったという。また、2000年以降に生まれた選手としてはレアル・マドリーに移籍したビニシウス・ジュニオールやロドリゴに次ぐ高額の移籍金を動かしたことになった。

 なお、すぐにはチームに連れてこず、今季終了までパルマには残るようにも計らった。つまり、来シーズン以降を見据えた大型補強なのである。

 若手選手の移籍金額がつり上がる一方と言われる昨今の移籍市場だが、クルセフスキはそれに見合うだけのインパクトをもたらしていた。

【次ページ】 アタランタが16歳にして惚れ込んだ。

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