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鹿島が失ったACLのタイトル。
「決勝戦に負けたのと等しい」
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2020/01/29 11:55
こののスタメンで生え抜き選手は土居聖真ただ1人だった。鹿島は変わっていく、しかし変わってはいけないものもあるはずだ。
鹿島の栄養はタイトルそのものである。
2001年のチャンピオンシップ第1戦。ジュビロ磐田に2点リードを許しながら、後半に2点を決めてドローで終えると、第2戦では延長戦の小笠原満男のVゴールで王者になった。
「僕らは華麗なサッカーをしていると言われるけれど、勝つのは鹿島」と磐田の藤田俊哉が悔やんでいた姿は今も忘れられない。
「タイトルがクラブの栄養だ」と鈴木は話していた。その栄養を得るために鹿島は変わろうとしている。その先がどうなるのか。ACLがなくなったことで、チーム作りの時間が生まれたと考えることもできる。
シュートが決まっていれば、勝てた。確かにそれも事実だ。しかし、負けてしまった。
「不甲斐ない。でもこれが僕たちの実力。目をそらしちゃいけない。逃げずに、できるだけタイトルをとり、最後には大きく成長した姿を示したい。逃げずにやり続けたい」
三竿の言葉がすべてだろう。