フランス・フットボール通信BACK NUMBER
第1回目のレフ・ヤシン賞の受賞者。
リバプールGK、アリソン独占取材!
text by
パトリック・ソウデンPatrick Sowden
photograph byBenjamin Schmuck/L'Equipe
posted2020/01/15 15:00
『フランス・フットボール』誌の取材を受ける、レフ・ヤシン賞の第1回受賞者のGKアリソン。
同様に僕はブフォンやノイヤー、タファレルも尊敬。
――しかし欧州CLにおいて、ナポリとのグループリーグ最終戦でミリクの決定的なシュートをあなたがストップしなかったら、リバプールのラウンド16進出はありませんでした。
「パリSGとナポリ、ツルベナ・ズベズダという厳しいグループに入り、たしかに敗退していてもおかしくはなかった。それがナポリ戦(1-0の勝利)の後で何かが変わった。
その後の戦いも簡単ではなかった。バイエルンとのラウンド16はホームで0-0の引き分け、第2戦はアウェーでやるべきことをすべてやり勝利(3-1)を収めることができた。ポルト戦は相手に一切のチャンスを与えなかった(2-0、4-1)が、バルサとの準決勝は第1戦を0-3で失い、第2戦の前半終了時点ではもう駄目だと誰もが思っただろう。
だが、クラブには困難を乗り越えてきた経験があった。僕自身にもローマでの経験があった。覆せると信じていたしその通りになったわけだ」
●レフ・ヤシン(元ソビエト連邦代表GK。GKとして史上ただひとりバロンドールを受賞し、レフ・ヤシントロフィーの名称にもなっている)
「偉大な選手であり、このトロフィーの名前になっているということ以外は実は良く知らない。ただ、メッシやクリスティアーノ・ロナウドのような選手たちと競争しながら、GKがバロンドールを獲得するのはもの凄く大変だ。
それだけでも凄いことだが、同様に僕はブッフォンやノイアー、タファレルも尊敬している。もちろん兄もだ。GKの仕事がどんなものか、テア・シュテゲンやオブラク、エデルソンらが何をやってきたかもよく分かっている。
GKはそれ自体が表彰されるに値する。だからこのトロフィーを獲得できたことを心から誇りに思っているよ」