“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
青森山田戦は昌平サッカーの分岐点。
「育てて勝つ」指導と来季への期待。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2020/01/07 08:00
1年時から10番を背負うMF須藤直輝(2年)。青森山田戦でも反撃のゴールを決めた。
来季の競争は「凄いですよ」
重要な歴史は築いた。道筋は見えた。今大会をピッチで経験した1、2年生は5人。さらに来年度はここに、2012年から立ち上げた下部組織・FCラヴィーダから有能なタレントが多数入学してくる。また、ハイレベルなプリンスリーグ関東を戦うことで、一層レベルは上がるだろう。
「来季(の競争)は凄いですよ。もしかすると(今回)選手権に出場した選手が出られなくなるかもしれないくらい。より見えてきたものにスタッフと選手が一丸となって取り組んでいきたいと思います」
悔しさの表情の中に、沸々と湧き上がるモチベーションを感じさせながら、藤島監督は思い出の地となった等々力陸上競技場を後にした。