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今度こそブームでは終わらせない。
リーチ、流、姫野がTL開幕に語る事。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byNaoya Sanuki
posted2020/01/02 08:00
ジャパンがW杯でなしとげたことを、2023年につないでいく。それはトップリーグの仕事だ。
強豪選手の移籍で、リーチですら競争。
彼ら自身にとっても、勝負のシーズンとなる。
リーチが所属する東芝には、ニュージーランド代表のマット・トッドが加入した。昨シーズンはパナソニックでプレーした'19年W杯プレーヤーを含め、リーチは自身が主戦場とするフランカーとナンバーエイトのポジションには「いい選手が揃っている」と話す。
「そのなかでボクも勝負しないといけない。練習からアピールをしていきたい。頑張らなければスタメンにはなれない」
W杯後にメンタルをリセットした。「ゼロから」というフレーズを3度も繰り返した。
「'19年のW杯はここまでのキャリアのてっぺん。自分のなかではもう1回ゼロからスタートしたくて、W杯のものは自分の目の前から外してゼロからやり直したい。ゼロからトップリーグに切り替えなければいけない」
'23年のW杯については「どうなるか分からない。1年、1年を大事に」と言う。ずっと慣れ親しんできた景色は、'16年以降は上位に食い込めていないチームの順位を押し上げることを前提とする。
「たくさんいい選手が出てきているので、勝負しないといけない。トップリーグでもう一度活躍して、選ばれる資格を作らないといけない」
控え目なだけではない。歴戦の勇士たる自信ものぞかせた。
「若い選手もたくさん出てきていて、レベルの高い選手のなかで勝ち取るのが楽しみです」
姫野は2023年を明確に目指す。
リーチより6歳若い姫野は、'23年への意欲を明確に示している。これはもう当然と言っていい。これからの日本代表を背負っていく自覚を、持つべき選手のひとりだからだ。
「次のW杯へ向けて世界のトップ4、優勝と狙っていかなければいけない。僕自身、次も出られるように頑張っていかなければ。そのためにはすべてのプレーをレベルアップしていかないといけない」