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世界選手権金2個。東京五輪も超有望。
日本バドミントンが強くなった理由。 

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

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photograph byTadashi Shirasawa

posted2020/01/05 11:30

世界選手権金2個。東京五輪も超有望。日本バドミントンが強くなった理由。<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

2004年に日本代表のヘッドコーチに就任した、現在55歳の朴氏。彼の存在なくして、今の隆盛を見ることはなかった。

ジュニアの育成や強化にも力を入れてきた。

 2018年3月の全英オープンで渡辺勇大&東野有紗が初制覇の快挙を成し遂げると、その後、安定した力を発揮。現在は混合ダブルスの世界ランク3位につける。彼らも東京五輪では有力なメダル候補だ。

 最後に、日本バドミントン協会は、朴ヘッドコーチによる改革とほぼ同時期から、トップ選手たちの強化と並行して、ジュニアの育成や強化にも力を入れてきた。

 たとえば、小学生の全国大会を増やしたことで、若い年代から多くの経験を積むことが可能となった。

 毎年夏に行われているABC全国大会には、過去、高橋や松友、桃田、奥原、山口ら、現在世界ランキング上位に名を連ねるそうそうたるメンバーが出場し、同大会で輝かしい結果を残している。

 彼らの現在の活躍を見る限り、こうした未来への種まきが実を結んだ形となっているといえるだろう。

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桃田賢斗
松本麻佑
朴柱奉
末綱聡子
前田美順
藤井瑞希
垣岩令佳
高橋礼華
松友美佐紀
奥原希望
山口茜
嘉村健士
園田啓悟
遠藤大由
福島由紀
永原和可那
渡辺勇大
東野有紗
廣田彩花
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