「（レブロンやデイビスは）やっぱり凄い選手だなと」

　こんなことも言っていた。

「（レブロンやデイビスは）フィジカルがすごく強くて、いい選手……やっぱり凄い選手だなというのが守っていてわかりましたし、ああいう選手達と毎日のように出来るということも僕としてもすごいいい経験になっていますし、すごい僕のプラスになることなので、ちゃんといろいろ学びたいなと思います」

　そう、八村も言うように、この1年は新しいことを経験して学ぶ年だ。

　新しい環境。新しい舞台。新しいスケジュール。新しい対戦相手。新しい日常。

　背伸びしながらついていき、ついていければ、それが新しい基準となる。活躍できれば周囲の期待も大きくなり、相手からもマークされるようになり、さらに大きなチャレンジとなって向かってくる。それこそが、NBAでやり続ける醍醐味だ。

「彼にとってチャレンジだということはわかっていた」

　ウィザーズのチームメイトで、チームのリーダー、ブラッドリー・ビールは、レイカーズ戦での八村のプレーを評価したうえで、さらに上を求めた。

「彼にとっては自信を積み重ねるような試合となったと思う。これからは、マークされてからも、試合を通してああやってアタックし続けなくてはいけない。今夜の試合が彼にとって大変なチャレンジだということは最初からわかっていたし、彼はそのチャレンジにしっかり応えるプレーをした。ここからは、さらに厳しくなっていくだろう」

　ウィザーズのヘッドコーチ、スコット・ブルックスも同様に、活躍を認めたうえで、それを続けてほしいと要求する。

「ルイはとてもよくやっていたと思う。精いっぱい競っていた。恥ずかしく思うことは何もない。私たちは彼のそんなプレーがもっと必要だ」

　手放しで称賛しないのは、それだけ期待していることの裏返しでもある。

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