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「母国、ゴルフ、マドリー」が物議。
ベイルとレアルの愛は尽きたのか。 

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吉田治良

吉田治良Jiro Yoshida

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photograph byGetty Images

posted2019/11/30 09:00

「母国、ゴルフ、マドリー」が物議。ベイルとレアルの愛は尽きたのか。<Number Web> photograph by Getty Images

ベイルは筋金入りのゴルフ好きで知られる。ラウンドする様子をマドリディスタ達はどんな気分で見つめるのか……。

PSG戦でヒーローになり損ねた。

 11月26日のパリSGとのCLグループステージ5節。2-2の同点で迎えたアディショナルタイムの94分だった。68分に途中投入されてから、この日もボールを持つたびにブーイングを浴びていたベイルが、ゴール正面の絶好の位置からFKを蹴る。

 完璧な軌道とスピードを伴ったシュートはしかし、惜しくも右のクロスバーに弾かれ、ベイルはヒーローになり損ねた。

 ほんの数cm──。そう、ほんのちょっとのきっかけで、きっと掛け違えたボタンは元に戻り、愛情と憎悪の比率も逆転できるはずなのだ。

 すべてはベイルの心の持ちよう次第なのだろう。だが、このまま稀代のレフティーがマドリーを石もて追われるのだとしたら、それはあまりにも寂しすぎる。

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