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メジャーGM会議で話題になった
3人の日本人野手の名前と評価。
posted2019/11/19 11:30
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Nanae Suzuki
アリゾナ州スコッツデールで行われていたGMミーティングが14日に閉幕した。
メジャー30球団の球団編成責任者が一堂に会し、代理人も集まるGMミーティングは、オフのストーブリーグ幕開けを意味する。補強方針を固めた各球団は他球団、代理人との情報交換をスタートさせ、フリーエージェント選手の獲得、トレードなどの具体的交渉の端緒とする。
その中、今オフはこの会議で久々に日本人野手の名が飛び交った。埼玉西武ライオンズから海外フリーエージェントとなった秋山翔吾外野手(31)、ポスティングシステムでの移籍を目指す広島東洋カープ・菊池涼介内野手(29)と横浜DeNAベイスターズ・筒香嘉智外野手(27)だ。
日本人野手3人が同時に米国の移籍市場に名を連ねることが過去にあったであろうか。新たなる時代へ向け、3選手への期待が高まる。
同ミーティング中に菊池、筒香の両選手がポスティング申請されることはなく「仮定の話は出来ない」として、編成責任者たちのトーンが大きくヒートアップすることはなかった。
それでもトロント・ブルージェイズが秋山と筒香に同時に興味を示せば、正二塁手不在となった世界一球団ワシントン・ナショナルズは菊池の名前を口にした。ストーブリーグ初期段階としては、充分な評価がそこにはあった。
大谷の活躍は日本人野手評価の対象外。
気になるのは今後、彼らに“充分な”獲得オファーが届くかどうかである。昨今の日本人野手の評価は決して高くない。正直に現実を記せば、低いと言わざるを得ない。
我々には残念な評価となってしまっているが「過去のサンプルがその理由となっている」と言うのが、各スカウトの言葉だ。