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報道陣も驚いた立田悠悟の「残念」。
U-22代表、清水で挑む生存競争。

posted2019/11/14 11:15

 
報道陣も驚いた立田悠悟の「残念」。U-22代表、清水で挑む生存競争。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

静岡ダービーでは悔しい結果に終わった清水DF立田悠悟。ブラジル遠征で掴んだ自信を糧に熾烈な代表争いに挑む。

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望月文夫

望月文夫Fumio Mochizuki

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J.LEAGUE

 現在の身長は191cm。

 清水エスパルスDF立田悠悟は2年前のトップ昇格時は189cmだった。その後、身長が伸びた際も「190cmを越えると相手のマークが厳しくなるから」と登録はあえて小さい数字にとどめていた。それを今季早々に改めたのには理由があった。

「国際的には190cm以上あった方がいいから」

 内向きだった意識が大きく世界を向き始めたのだ。

 東京五輪の日本代表入りへ、立田はこれから厳しい生存競争に挑もうとしている。11月17日のU-22コロンビア代表戦に招集されると、「今回はA代表(でプレーするメンバー)も加わって枠が狭くなってきている。もっとアピールをしなくてはいけない」と強い思いを口にした。

本職での出場は増えたが……。

 一方で今回の招集には「正直なところホッとしている」というのも偽らざる本音だった。U-22代表にはコンスタントに選出されているものの、クラブでは試合出場が少なく、自身のパフォーマンスには決して満足できる状況ではなかったからだ。

 昨季は本来のセンターバックでなく、右サイドバックとしての出場機会が多かった。今季はその位置に川崎フロンターレからDFエウシーニョが加入したことで本職での出場機会が増えた。だが、第23節のコンサドーレ札幌戦で0-8とクラブワースト失点、第25節の鹿島アントラーズ戦でも0-4と大敗すると先発組から外れた。

 ようやく次のチャンスが巡ってきたのは第30節のジュビロ磐田との静岡ダービーである。第27節の湘南ベルマーレ戦に6-0と大勝し、残留に向けてチームはあと1勝を上積みしたい状況にあった。だが、続く浦和レッズとサンフレッチェ広島に2連敗。その後に迎えた静岡ダービーは是が非でも勝ち点3の欲しい1戦だった。

【次ページ】 交代出場した静岡ダービーでも……。

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