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陸上界が揺れたドーピング禍の顛末。
オレゴンプロジェクトの解散と今後。 

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及川彩子

及川彩子Ayako Oikawa

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posted2019/11/01 11:40

陸上界が揺れたドーピング禍の顛末。オレゴンプロジェクトの解散と今後。<Number Web> photograph by AFLO

薬物疑惑が実証されたアルベルト・サラザール。彼が陸上界に与えたダメージはなんとも大きい。

ジュリアン氏が新たにチームを発足。

 同チーム設立当初のメンバーで、サラザール氏のドーピング関与を訴えたカラ・ガウチャー曰く、「最初はドーピングに関与している事は感じなかった。でも2011年テグ世界陸上のあたりから、何かがおかしいと感じた。冷蔵庫にテストステロンやほかの薬物が入っていたこともあった」と証言している。

 またガウチャーは出産後に脂肪が落としやすくなる薬物の摂取を勧められているほか、医師ではないサラザール氏が処方箋を書いている場面も見た、と2013年に涙ながらに告発している。

 ナイキ社はオレゴンプロジェクトの解散後、ジュリアン氏が新たにチームを発足することを発表。大迫も引き続き同コーチに指導を受ける形になる。

 同チームには過去に少なくとも2人アシスタントコーチがいたが、サラザール氏の指導理念、考え方、また知らないうちに薬物を摂取させられたことなどを理由に辞任。その後にアシスタントになったのがジュリアン氏だ。

 今回の問題を告発したガウチャーとその夫は、ジュリアン氏と古くからの知り合いだったため、就任を引き止めた経緯がある。しかしジュリアン氏は各メディアにサラザール氏の指導理念を尊敬していると話している。

 今後、元メンバーに対する風当たりはあるだろうが、彼らの今後の発言、パフォーマンスにも大いに注目していきたい。

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