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リング内外で何かと話題の内藤哲也。
「2冠」という公約への厳しい道程。

posted2019/10/30 11:50

 
リング内外で何かと話題の内藤哲也。「2冠」という公約への厳しい道程。<Number Web> photograph by Essei Hara

ついにサッカー界にまで、その影響力を及ぼすに至った内藤哲也のカリスマ。あとは「2冠」の公約を果たすのみだ。

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原悦生

原悦生Essei Hara

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Essei Hara

 内藤哲也のファンの間で、今、話題になっているJリーガーがいる。コンサドーレ札幌のディフェンダーの福森晃斗(26歳)だ。

 なぜ、福森かというと……10月26日に埼玉スタジアムで行われたルヴァンカップ決勝、川崎vs.札幌の延長戦でのこと。福森はフリーキックでゴールを決めた後、ある歓喜のアクションを見せたのだ。チームメイトにもみくちゃにされた福森は、ピッチに左ヒザをつくと、左手で左目を見開かせ、右手を高く突き上げた――福森が4万8000人のサッカー・ファンの前で見せた「内藤ポーズ」だった。

サッカー界にまで届いた内藤の存在感。

 テレビ中継もされていたから、この福森の内藤ポーズが内藤ファンの間で、静かに拡散した。熱烈な内藤ファンの1人に試しに聞いてみたら「知っていますよ。福森選手でしょう」という答えが返ってきた。

 対戦チームにタイチを含む8人タッグ戦があった10月28日の後楽園ホールで、「ちょっと話題になっているんだけれど、知っています?」と内藤に直接聞いてみた。

 内藤は「ああ、それ知っていますよ」と言った。そして写真を見せるとニヤッと笑った。

「直接、会ったことは、まだ、ないんですよ。ツイッターは交わしました。札幌大会の時、知人を介して福森選手からユニフォームをいただいたんです」

 内藤は、ポーズを決める福森の写真に丁寧にサインペンを走らせた。福森が発したこのパフォーマンスで、また新しい絆が生まれるのかもしれない。

 リング外では大いに盛り上がっている内藤だが、リング内ではここのところ、荒れている。

 これまで内藤は、タイチからの挑発をニヤニヤ笑ってのらりくらりとかわしてきたが、タイチに執拗に条件付きのシングル対決を迫られて、10月27日の後楽園ホールで、ついに「やってやる」と口にしたのである。

 そして、翌28日には同所で質問には答えず立ち去ろうとしたが「(タイチとの対戦を)やるんですか?」と試合後に確認を求めた担当記者に形相を変えて顔を近づけると「もちろん、やるよ」とスペイン語で言って、その記者を床に押し倒した。

【次ページ】 公約を果たすべく、追い詰められた内藤。

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