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サンロッカーズ渋谷が開幕5連勝。
全員が走り続ける新スタイル。
text by
青木美帆Miho Awokie
photograph byB.LEAGUE
posted2019/10/25 11:40
今季の新戦力の1人、セバスチャン・サイズ。今季初戦の千葉ジェッツ戦では20得点16リバウンド4ブロックと存在感を見せた。
均一化された実力と「飛び道具」。
こういった選手たちの加入によって、ガード・フォワード陣の組み合わせ方が、実に多彩なものになった。ベンドラメ、関野、山内盛久といった、比較的サイズの小さな選手たちが脚力でかき回したかと思えば、渡辺、田渡、杉浦佑成ら190cm前後の選手たちで変化をつける。
誰でもボールを運べるし、誰でもシュートを打てる。均一化された実力と、選手固有の「飛び道具」が掛け合わされることで、対戦相手としては非常に的が絞りづらいチームになった。
タイプが異なる選手たちが活躍。
また、今夏電撃引退を発表したロバート・サクレにかわり、チームに加入したセバスチャン・サイズについても触れなくてはならない。
世界屈指の強豪リーグ「リーガ・エスパニョーラ」でプレーした現役スペイン代表のサイズは、205cmの身長と228cmのウイングスパン、そして無尽蔵の運動量で、今季渋谷が目指すトランジションバスケを大いに体現する存在となっている。
中外角で活躍できるライアン・ケリー、インサイドで強みを発揮するチャールズ・ジャクソンと、日本人選手同様にタイプが異なる外国籍選手の起用法は、勝敗の大きなカギを握りそうだ。
選手を獲得するにあたって、伊佐ヘッドコーチが何より重視したのが、ディフェンスで頑張れることだった。
伊佐ヘッドコーチはこう言う。「バスケットは、突き詰めればシュートを入れるか守るかというだけのシンプルなスポーツ。ディフェンスに関してもあまり考えることなく、とにかく思い切ってやることを第一に求めています」