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いつまでも森さんに頼ってはいけない。
西武・今井達也を支えたメモの存在。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2019/10/03 11:40
試行錯誤しながらも、チームトップとなる12試合のクオリティスタートを記録。CSでも今井達也に寄せられる期待は大きい。
「森さんを悩ませずに打席へ」
キャッチャーの森任せではいけないと今井が考える理由はもう1つある。
「森さんはキャッチャーだけじゃなくて、打つほうもチームの主力です。首位打者争いをするくらいのバッターだから、一打席一打席を大事にしている。だから少しでもリードで森さんを悩ませずに、打席に集中してほしいと思います」
結果、今井はレギュラーシーズン22試合に先発し、チームトップとなる12試合でクオリティスタートを記録した。勝利数こそ目標に届かなかったものの、シーズン終盤の1試合も負けられない緊張感の中、先発投手としての役割をしっかりと果たした。
クライマックスシリーズ・ファイナルステージでは第2戦での登板がささやかれている。第1戦は今年、外国人投手としての登板11連勝というタイ記録を打ち立てた、現時点ではライオンズで最も信頼を寄せられるザック・ニールだ。
当然、重圧のかかる登板となる。
「こういう大事な試合で投げさせていただけることに感謝します」
2019年シーズンの集大成を見せる登板となるか。そのピッチングに注目したい。