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長友佑都は日本とトルコの代表選手!?
欧州CLでレアル、PSG戦への決意。
text by
本田千尋Chihiro Honda
photograph byAFLO
posted2019/09/23 11:50
まだ20歳というセネガル代表MFのクレピン・ディアタを抑え込む長友佑都。
“聖戦”ではトルコ中が長友佑都を応援!
パリ・サンジェルマン、レアル・マドリードを迎え撃つ“聖戦”の日には、イスタンブールだけでなく、国中のトルコ人たちがテレビにかじり付き、固唾を飲んでボールの行方を見守るだろう。
W杯に勝るとも劣らない重圧の中、長友は、欧州のビッグクラブを相手に“トルコ代表”としてCLを戦うのだ。
そして、もし日本人サイドバックが、PSGやレアルにミドルシュートを叩き込むようなことがあれば……「トルコ中」で放出される「熱量」は計り知れない。ベシクタシュやフェネルバフチェのファンは別かもしれないが、その怒号=咆哮は、大袈裟ではなく天地を揺るがすだろう。
9月12日、33歳になった長友。まだまだ前途洋々だ。多少の困難はものともしないエネルギーに溢れている。
「33歳はもっと、これまで以上に良くなると思いますよ。また、進化した長友を見せられるように頑張ります」
そう言い残すと、歴戦のサイドバックは、ヤン・ブレイデル・スタディオンを後にした。
33歳は、PSGやレアルを相手に死力を尽くした歳として、長友の衰えぬ心の中に強く刻まれるに違いない。