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長友佑都は日本とトルコの代表選手!?
欧州CLでレアル、PSG戦への決意。 

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本田千尋

本田千尋Chihiro Honda

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posted2019/09/23 11:50

長友佑都は日本とトルコの代表選手!?欧州CLでレアル、PSG戦への決意。<Number Web> photograph by AFLO

まだ20歳というセネガル代表MFのクレピン・ディアタを抑え込む長友佑都。

CLに16試合も出場している長友。

 長友がCLの試合に出場するのは、インテル・ミラノ時代も含めれば、このクラブ・ブルッヘ戦で16試合目となる。欧州最高峰の舞台にも慣れたものだ。それでも試合が始まる前に整列して、スタジアムに流れる荘厳な『アンセム』を聴くと、やはり特別な気持ちを掻き立てられるという。

「ウォームアップをして、入りまでは普通の試合と変わらない雰囲気だったんですけど、あのアンセムを聞いた瞬間から、やっぱり引き締まりましたね。来たなっていう。それまでは、まあ慣れてしまっているのか、そこまでの緊張感もなく、いつもの試合だなっていう感じで入っていましたけど、あのアンセムは、やっぱり自分を奮い立たせてくれる。スイッチが入りますね」

 そして何試合こなしても、長友にとって、CLは特別な輝きを放っているようだ。南アフリカ、ブラジル、ロシア……W杯3大会に出場し、幾多の修羅場をくぐってきた日本屈指のサイドバックが、どこか無邪気に「ワクワクしている自分がいる」と言う。

「CLはサッカー界で一番レベルの高い大会」

「CLは、もちろん魅力のある大会ですよ。サッカー界の中では一番レベルの高い大会ですから。W杯よりもレベルは高いと言われていますし、そこでワクワクしますね。一番はやっぱり、レアル・マドリードとパリ・サンジェルマン(PSG)というビッグクラブと対戦できること。誰とマッチアップになるかは分からないですけど、そういう1対1の部分、マッチアップする相手も含めての、このワクワク感ですね」

 まず、フットボールの世界で最高の舞台でプレーできることに喜びを感じる。そして何より、欧州のビッグクラブと戦うことができるのだ。

 今季CLのグループリーグで、ガラタサライは、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマンと同居。長友は、居並ぶワールドクラスの選手たちとマッチアップすることになる。

 FW陣に、レアルはカリム・ベンゼマ、ギャレス・ベイル、エデン・アザールを揃え、PSGはネイマール、エディソン・カバーニ、キリアン・ムバッペを揃える。ヨーロッパ屈指の破壊力を持つアタッカーたちは、頻繁にポジション・チェンジを繰り返し、ガラタサライの左サイドを脅かすだろう。ブルッヘ戦とは比べ物にならないぐらい、長友にタフな戦いが強いられるのは間違いない。

【次ページ】 次戦は10月1日のパリ・サンジェルマン戦。

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