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ミランの新エース、ピオンテクは
“背番号9の呪い”を解けるのか。 

text by

弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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photograph byUniphoto Press

posted2019/09/20 11:40

ミランの新エース、ピオンテクは“背番号9の呪い”を解けるのか。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

9月15日の3節ベローナ戦でPKを決めて今季初ゴールを挙げたピオンテク。得意の「ガンマンポーズ」を見せた。

PKで今季初ゴールを決める。

 9月15日の3節ベローナ戦に、ピオンテクは4-3-2-1の1トップとして先発復帰した。 21分に相手の同胞FWマリウシュ・ステピンスキが一発退場し、ピオンテク自身も3分後にイエローカードをもらった。

 最終的に警告7回、退場2人の荒れた試合で、ピオンテクは今季初ゴールとなるPKを決めた。64分、ミランMFチャルハノールのシュートはベローナDFの開いた左手に当たった。今季からハンドの判定は厳格化されている。

 今季のPKキッカーとして監督から指名された通り、右足で冷静にゴールを決めると、ピオンテクはようやくお得意のガンマンポーズを披露した。

 83分のゴールはVAR判定によって取り消されたが、GKのこぼれ球に鋭く反応し、転がるボールに滑り込んで押し込む様は、まるでインザーギみたいだった。

“呪い”はまだ解けていない。

 ミランは辛勝して、上位につけている。だが、チームとしての戦い方を確立したとは言いがたい。

 ストライカーは独りでも、フィニッシュに至る考えはチーム全員と共有されていなければならない。ミランもピオンテクもまだ綱渡りの戦いをしている。

 初ゴールは決めたが、“呪い”はまだ解けていない。

 インザーギが得点王を獲ったのは、ちょうど今のピオンテクと同じ24歳のときだ。

「今季は得点王になりたいんだ。そのためなら何でもやるさ」

 次節、9月21日は開幕3戦を破壊的に勝ち進んだインテルとのミラノ・ダービーだ。ピオンテクの背中にある9番は、大一番での決定的ゴールを待っている。

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クシュストフ・ピオンテク
ACミラン

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