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<ホッケー選手が見るさくらジャパン>
宇野昌磨の弟・樹が語るみどころ。
「代表は、細かな技術レベルがすごいんです」
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byYuki Suenaga
posted2019/09/20 11:00
8月に行われた東京五輪のプレイベントで、強豪国相手にさくらジャパンは2位に食い込む。
さくらジャパンの上手さと連携。
高校を卒業後はホッケー部のある大学に進学し、ホッケーを続けるという。それほど魅入られ、打ち込んできたからこそ、ホッケーという競技が広く知られてほしいと願っている。そのためにも、来年の東京五輪は大切な機会だ。
「さくらジャパンの試合を見に行ったことがあるんです。もうボールを止めることをはじめ、代表の選手は技術1つひとつのレベルがぜんぜん違いました。上手かったです。それにホッケーをこれまでやってきて感じたのは、ホッケーで強いチームは個人技が上手い選手が何人もいるということより、連携ができているチームだということ。そういう意味でも日本チームには可能性を感じました。だからこそ、来年の大舞台では、ホッケーをたくさんの人に知ってもらえるような、そんな試合をしてほしいです」
宇野の兄である昌磨が打ち込むフィギュアスケートは、数々の選手の活躍で認知度が上がり、競技を取り巻く状況は変化してきた。とはいえ、リンクの少なさなど環境面は今も変わらず課題として残っている。
ホッケーの場合、その問題はなおさら大きい。
だからこそ、来年の五輪は変化のきっかけとなる。
樹は、自身が打ち込んできたホッケーの魅力を伝えていきたいと真摯に思い、同時に、日本代表の活躍によって変化が起きることを期待している。
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