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身長195センチ、体重95キロ…“史上最強のフードファイター”ジャイアント白田43歳が「大食いは才能8割、努力2割」と語る納得の理由
posted2022/07/27 11:02
text by
荘司結有Yu Shoji
photograph by
Shiro Miyake
フードファイターの幼少期を紐解いていくと、物心がついたときには食欲が旺盛で、親や周囲を驚かせていた……というエピソードがつきものだ。
白田もその例に漏れず、幼い頃からすでに大食いの片鱗を見せていたという。
「小学生の頃からよく食べていたと思います。回転寿司でいえば、中学生で30、40皿くらいは食べていましたね。親にもちょっと嫌がられて、家を出る前に菓子パンを渡されるんですよ。子どもなんで『やったー、おやつだー』って食べてしまった後に寿司屋に連れていかれることが多々あって。逆に『余計食ってやろう』と(笑)。
でも、やっぱりどこかで『あなた食べ過ぎよ』ってストップされるので、胃の限界まで食べることはなかったですね。クラスで一番食べられる、というくらいのテンションでした」
大食いは「才能8割、努力2割ですね」
白田の場合は生まれ持った大食い体質に加え、幼少期からの食生活によって、フードファイターの土台が築かれたようだ。
「うちの親父はものすごい酒飲みで、やたらめったらおかずが豊富だったんですよ。常にメインが2、3種類あるような豪華な食卓でした。でも、いっぱい作っても結局余るじゃないですか。もったいないから全部食べてるうちに、生活習慣として大食いになっていたんじゃないですかね」
フードファイターの資質は、生まれつきの体質に依るものが大きいように思える。一流のアスリートの多くは身体的な条件に恵まれており、足りない資質を努力でどれだけカバーできるかは競技の特性によるだろう。フードファイターでいえば、才能と努力のバランスはどの程度なのだろうか。
「才能8割、努力2割ですね。トレーニングに耐えうる胃袋があるのか、トレーニングを積んでどれだけ胃が伸びるのかは生まれ持った体質が大きいですよね。僕の場合は身体が大きい分、胃が広がるスペースが大きいじゃないですか。
その点でいえば、女性は男性より体格も小さいし、子宮という臓器が一つ多い分、どうしても男性より不利になってしまうと思うんです。ただ、女性の方が圧倒的に胃の柔軟性はありますよね。三宅智子さんなんて妊娠中みたいにお腹が伸びますから。その柔軟性もやっぱり生まれ持ったものだろうし、僕には真似できないですね」