令和の野球探訪BACK NUMBER
甲子園にも、侍ジャパンにもいない。
京都で見た、プロ志望の逸材遊撃手。
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2019/09/04 19:00
流れるような守備でSNS上でも話題を集めた京都国際・上野響平。甲子園出場はならなかったが、プロを目指し、今日も笑顔でボールを捌く。
志望はプロ、目標は今宮健太。
志望進路は「プロ一本」。目標の選手には今宮健太(ソフトバンク)の名前を挙げて「守備に自信はあるので、走塁や打撃でもチームに貢献できるような選手になりたいです」と目を輝かせる。
小牧もまた「僕は上野の守備のファンなんです」と目を細めて、その魅力と未来像を大いに語ってくれた。
「源田壮亮(西武)のように柔らかいプレーと、今宮のようなアクロバティックなプレーの使い分けができるんですよ。“守備なら上野”と思われるような、観ていて楽しい選手になって欲しいです」
スペシャリストは偶然には生まれない。そのことを、あらためて感じさせるものが京都国際のグラウンドと上野のプレーにはあった。