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<密着ドキュメント>
久保建英「スペインの地で懸命に」

posted2019/08/29 08:00

 
<密着ドキュメント>久保建英「スペインの地で懸命に」<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

text by

工藤拓

工藤拓Taku Kudo

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photograph by

Yukihito Taguchi

日本の逸材は第二の故郷スペインに戻ると、世界中のフットボーラーが憧れる白い戦闘服に袖を通した。マジョルカへのレンタル移籍が決まるまでの1カ月半、確かな爪痕を残した刺激的な日々を現地からレポートする。(Number985号掲載)

 到着ゲートの前には、既に多くの報道陣が待ち構えていた。

 欧州在住の日本人記者たちに加え、地元スペインのテレビクルーやカメラマンもたくさん来ている。少し離れたところでは、見覚えのある代理人たちが談笑している。

 7月7日、マドリード・バラハス空港。

 彼は18時15分着のイベリア航空に乗っていると聞いていた。

 いよいよだ。それにしても、まさか数年ぶりの再会がこんな形になるとは。

 開閉を繰り返すゲートの奥を注視しながら、ふと当時の記憶を辿ってみた。

 初めて久保建英のプレーを見たのは7年以上も前になる。あれはバルサのアレビン(U12)時代で、UEコルネジャとの7人制のリーグ戦だった。

 当時のメモにはこう綴られている。

「アレビンA。22勝1分0敗、226得点13失点。タケは23戦連続、62得点」

 前節までに積み重ねたそれらの恐るべき数字に違わず、この日もバルサはカタルーニャ第3の育成クラブとして知られるコルネジャの敵地で大勝。当時11歳の久保は後半からの出場で3ゴール1アシストを記録し、開幕からの連続得点記録をまた1試合伸ばしていた。

 顔立ちは幼く、体格も同世代の選手たちよりひと回り小さい。にもかかわらず、シンプルで無駄のないプレーは他のどの選手よりも大人びて見える。

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