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バスクの山奥で笑顔の入団会見。
乾貴士は静かな存在感を放つ。
~スペインの日本人第一人者として~
posted2019/08/15 07:30
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
AFLO
小さな部屋にスペイン語が響く。7月末、ベティスからエイバルに復帰した乾貴士の入団会見が本拠地イプルアで行われた。
「ここが自分のホーム。戻ってくることができて嬉しい」と乾は笑顔だったが、この入団会見に日本メディアの姿はなかった。参加したのは現地のスペインメディアだけだ。
今夏、日本サッカーの最大の話題は久保建英のレアル・マドリーでの動向だった。
久保はトップチームの北米遠征やドイツ遠征に参加、随所に光るプレーを見せ大きな期待を抱かせた。東京五輪を含め、今後の日本代表でも重要な存在になっていくだろう。毎日のように白いユニフォームを着た久保の姿がニュースを飾り、北米遠征中にはあまりの報道の多さに、久保が「自分がもっとビッグな選手になれるまで報道を控えてもらえればうれしい」と漏らす場面もあったくらいだ。