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久保建英のレアルでのライバル、
ヴィニシウス&ロドリゴは超逸材!
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2019/07/29 12:00
久保建英の“出世争い”相手となるヴィニシウス(中央)とロドリゴ(右)。レアルのチーム内競争は恐ろしく激しい。
久保とともに開幕前にアピール。
7月、久保とヴィニシウス、ロドリゴは北米で行なわれたプレシーズン合宿とプレシーズン・マッチ(インターナショナル・チャンピオンズ・カップ)に参加した。
ヴィニシウスは1試合で先発、2試合で途中出場し、久保とロドリゴは2試合に途中出場。ヴィニシウスはやや消極的なプレーが多かったが、ロドリゴはバイエルン・ミュンヘン戦で自ら得たFKを叩き込み、久保もアトレティコ・マドリー戦で強烈なミドルシュートを放ってアピールした。
ジネディーヌ・ジダン監督の主要フォーメーションは4-3-3で、3トップのうちCFは元フランス代表FWカリム・ベンゼマと新加入のセルビア代表FWルカ・ヨビッチが争い、左サイドは新加入のベルギー代表MFエデン・アザールが有力である。
3トップのサイドで定位置争いか。
残る右サイドのポジションは候補の1人だったスペイン代表マルコ・アセンシオがプレシーズンマッチのアーセナル戦で故障して長期離脱が確定し、ヴィニシウス、ロドリゴらが争う構図となる。
なお久保も、日本代表の一員として参加したコパ・アメリカでは3トップの右サイドでプレーした時間帯もあった。レアル・マドリーのプレシーズンマッチでは2列目で起用されたが、今後、3トップのサイドで起用されることも考えられる。
ヴィニシウス、ロドリゴとは年齢が近く、ポジションがかぶり、しかもEU外出身者として外国人枠(ラ・リーガではトップチームが3)も争う。今後、二重、三重の意味でのライバルとしてしのぎを削るのは間違いない。