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久保建英のレアルでのライバル、
ヴィニシウス&ロドリゴは超逸材!
posted2019/07/29 12:00
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Getty Images
レアル・マドリーで、久保建英(18)と出世争いをする同世代のブラジル人選手が2人いる。昨夏入団してシーズン後半から左ウイングとして常時出場した19歳のヴィニシウスと、久保と同い年(厳密には5カ月早生まれ)で、同時期に入団したロドリゴである。
いずれもウイング兼ストライカーで、プレースタイルが若い頃のネイマールと似ており、ブラジル国内では「潜在能力はネイマール以上」という声もある逸材だ。
ヴィニシウスは、リオ北部の貧しい家庭の出身。5歳のとき、リオの名門フラメンゴが経営するサッカースクールに入った。
ボールを蹴るのが大好きで、コーチに頼み込んで年齢別のすべてのチームの練習に参加したという。10歳のとき、フラメンゴの下部組織のテストを受けて合格。バスを乗り継ぎ、片道2時間以上かけて市の反対側に位置する練習場へ通った。
54億円の値札が付いたヴィニシウス。
傑出したスピード、テクニック、パワーを生かしたドリブルで相手守備陣を翻弄し、貪欲にゴールを狙う。ネイマールと元ブラジル代表MFロナウジーニョを合わせ、さらにパワフルにしたようなタイプで、最も得意とするポジションは左サイドだが、右サイドでもプレーできる。
2017年、U-17南米選手権に出場し、7得点をあげて得点王にして大会MVP。以後、欧州ビッグクラブからオファーが殺到し、最終的にレアル・マドリーとバルセロナの一騎打ちとなった。
EU外出身の選手が欧州でプレーできるのは18歳になってからだが、レアル・マドリーは彼が17歳になる前に移籍金4500万ユーロ(約54億円)を積んで青田買い。18歳になる2018年7月以降に入団する契約を結んだ。