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<鯉のレッスン14講座:Lesson ex>
カープファンに恋する情熱を学べ。

posted2019/07/24 15:00

 
<鯉のレッスン14講座:Lesson ex>カープファンに恋する情熱を学べ。<Number Web> photograph by Atsushi Kondo

試合開催日、広島駅からマツダスタジアムに向かう「カープロード」はファンで埋まる。

text by

西澤千央

西澤千央Chihiro Nishizawa

PROFILE

photograph by

Atsushi Kondo

全国的に増加し、ビジターのスタンドまでを赤く染める鯉党の人々。彼ら彼女らの純粋さ、明るさを、ジットリ視線で見つめてきたベイスターズびいきのライターが、広島ファンに教えを乞う旅に出た。(Number982号掲載)

 ずっと友だちだと思ってた。テスト前「お前、勉強した?」「やばい、なんもやってねえ」って笑い合って、2人で赤点だったじゃん。マラソン大会で「たりいからテキトーにやろうぜ」「だよな」って、最後尾トコトコ走ってたじゃん。それがどういうことなのか。気づけば友の成績は学年トップ、マラソン大会はぶっちぎりで優勝。それだけじゃない。「彼女とか彼氏とかめんどくせえよな」って言い合ってたのに、今じゃどこ行ってもワーキャーのモテモテだ。

 これはカープである。ベイスターズにとっての、カープである。

 いつの間にか遠くに行ってしまった「友」、カープ。勝手に友だちだと思っていたカープファンは、今何を思い、どんな未来を見ているのだろうか。

 教えてほしい、それはいつかベイスターズファンが辿るかもしれない道だから。

 広島に来るのは、3年ぶりだ。ベイスターズの初めてのCS進出を見守るためにあの日降り立った広島駅と、今新幹線の改札を抜けて見える光景は全くの別物で驚く。2025年には地上20階建て、延べ床面積は約11万1000平方メートルにのぼる巨大な駅ビルも完成するらしい。駅前にこんな高層マンションが……え、蔦屋家電まであるじゃん!

 かつての「友」のリア充っぷりを見せつけられて、私は完全に気後れしていた。キョロキョロしながら路面電車に乗り、最初の目的地へ。

 1980年代、カープ情報を発信し続けてきた雑誌『月刊カープファン』。元プロ野球選手、故・橋本敬包氏が引退後に創刊したこの雑誌は、休刊後も『Cafe&Restaurant カープファン』として市内中心部にその名を残している。

「このビルの上の階に編集部があって、1階を喫茶店にしたんです」

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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