球道雑記BACK NUMBER
前半戦をリーグ首位打者で折り返し!
ロッテ荻野貴司、復活の裏にある物語。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2019/07/15 08:00
走攻守のすべてが高いレベルで実現しているプロ10年目の荻野貴司。幾多の怪我を乗り越えてきた天才は完全復活を果たせるか?
「1年間をフルに戦いたい」という想い。
2010年のルーキーイヤー時は46試合出場で打率.326、盗塁25の数字を残し、見ていた我々に強い衝撃を与えた。
あれから9年――。
単純な盗塁数の比較では当時の数に及ばないが、中身の部分では着実な進化がある。
2017年から使用する「コウノエベルトスパイク」も、彼のパフォーマンス及び故障防止に一役買っているようだ。
「ちょっとでもリスクが減るなら色んなものを試してみて、それが良ければ使ってみようかなって感じでやっています」
「一年間をフルに戦いたい」その想いは誰よりも強い。
数多の苦しみを味わったからこそ、生まれたものがそこにある。
オールスターゲーム、そしてシーズン後半戦、荻野貴司の戦いはこれからも続く。