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百花繚乱の国内女子ゴルフ。
女王候補は黄金世代? それとも……。 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byGetty Images

posted2019/07/03 08:00

百花繚乱の国内女子ゴルフ。女王候補は黄金世代? それとも……。<Number Web> photograph by Getty Images

前半戦でツアー初勝利を挙げ、アース・モンダミンカップでも優勝争いに絡んだ原英莉花。

鈴木愛「若い選手は攻めの姿勢が凄くて大胆」

 一方でこの世代が乗り越えるべき壁は、若さと勢いだけでは容易に太刀打ちできない相手でもある。筆頭は2017年賞金女王の鈴木愛で、元世界1位の申ジエとともに第一人者として今季すでに3勝。ツアーで「勝ち続けている選手」といえば、現状はまだ黄金世代の誰かではなく、彼女たちのことだ。

 6月のサントリー・レディース、ニチレイ・レディースで2週連続優勝を果たした際、鈴木は冒頭の宮里藍にも通じる視線を若い世代に送っていた。

「みんな若いからと言って自分の方が上手いとも思っていないし、対等に見ている部分もある。若い選手は攻めの姿勢が凄くて大胆。自分も年齢を重ねて攻められなくなったり、結果を気にしすぎて思うようなプレーができないことがだんだん増えているけど、最近は20歳ぐらいの選手と回ることが多いので自分もこういうゴルフだったなと勉強になる部分はありますね」

 年下の選手たちの思い切りの良さを見習って取り戻そうとするのではなく、思慮深さと経験に裏打ちされた自分の強みを再確認する。鈴木の言う「勉強」とはおそらくそういうことである。

上田桃子はトップランカーの実力見せる。

 そして前半戦でもう1人存在感を示したのが、6月に33歳となった上田桃子だった。

 3月のTポイント・レディースで2年ぶりの優勝を飾ると、6月にも早々に2勝目を挙げ、ツアー初優勝から10年以上経った今もなおトップランカーであり続けている。これまで何度も若い選手が台頭し、そして自分よりも早く消えていく姿を目にしてきたからこそ、上田は今回の黄金世代の台頭も冷静な眼でとらえている。

「ここから何人の選手が生き残っていくのか。今の時代はネットも発達していて、いろいろな情報がある。海外に行かなくても海外の選手のいい部分も盗める。基本的な部分が自分たちの時代よりもしっかりしているから、そんなに大崩れしないかもしれない。だけど、いいときばっかりじゃないから、悪い時でもどれだけ踏みとどまれる気持ちがあるか。

 ファンもつくし、スポンサーもいて、賞金もいい。みんな満ち足りている部分があると思うので、貪欲さというのをどう保っていけるか」

【次ページ】 プロ15年目で初のホステスプロにも。

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