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百花繚乱の国内女子ゴルフ。
女王候補は黄金世代? それとも……。 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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posted2019/07/03 08:00

百花繚乱の国内女子ゴルフ。女王候補は黄金世代? それとも……。<Number Web> photograph by Getty Images

前半戦でツアー初勝利を挙げ、アース・モンダミンカップでも優勝争いに絡んだ原英莉花。

河本「試合は戦場、命かけてやる場所」

「スポーツ選手って命を削ってやっているんです。時間や自分のやりたいことも全部犠牲にして、ゴルフだけに注いできた。だから試合は戦場、命かけてやる場所だと思っている。試合をこなしてシードを取ればいいというのではなく、私は米ツアーに行きたいし、それも早く行きたい。五輪選手にもなりたい。時間があるようでないから、1試合1試合を大事にしたい」

 河本の、およそ女子プロに似つかわしくない「命がけ」「戦場」という言葉。旺盛な成り上がり精神が息切れすることなく続けば、後半戦も要注目である。

 QTランク40位から大化けし、リランキング1位、賞金ランキングも目下のところ3位につけている渋野日向子も同じく黄金世代。

 5月の国内メジャー、ワールドレディス・サロンパスカップでツアー初優勝を挙げると、「開幕からここにピークを合わせていた」という高額賞金のアース・モンダミンカップでも4位となった。全英女子オープンでの海外メジャー初挑戦の権利まで獲得して「世界のトップレベルの選手の練習や試合でのショットを見て、これからに生かしていきたい」とさらに飛躍の予感を漂わせている。

原英莉花、勝みなみ、畑岡奈紗らが牽引する。

 新顔ばかりでなく、ジャンボ尾崎の弟子として昨季から頭角を現していた原英莉花も6月のリゾートトラスト・レディースで待望のツアー初優勝を遂げた。アース・モンダミンカップでは追撃及ばずも申ジエに次ぐ2位。「前半戦は80点。常々こういういい戦いができるようなプレーを心掛けたい」と賞金女王も狙える位置につけている。

 5年前にアマチュアながらツアー歴代最年少優勝を飾った勝みなみも今季は早くも2勝を挙げている。そもそもは勝が火付け役となり、現在米ツアーで活躍する畑岡奈紗が続いて黄金世代の旗手を担ってきた。

「黄金世代と言われて、確かに強いけど、全く意識したことはない。それはみんなが頑張っているからで、わたしが引っ張っていると思ったこともないし、自分も頑張ろうという感じです。前半戦はいい流れで2勝できて、米ツアーにも2試合出ていい経験ができた。また新しい自分を発見できそうです」

 特別に意識はせずとも、勝の言う相乗効果がこの世代を押し上げているのは間違いない。

【次ページ】 鈴木愛「若い選手は攻めの姿勢が凄くて大胆」

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