月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
ノムさんがボヤキ、エモやんが叱る。
阪神の「矢野ガッツ」が謎の論争に。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byKyodo News
posted2019/06/30 08:00
ベンチも一体となって喜びを共有する今季の阪神。選手にも浸透する「矢野ガッツ」は、清水ヘッドコーチ(中央)の提案で導入された。
最後は商売ネタで落とす東スポ。
このような話を載せて阪神は「恐々としている」と伝える。なぜなら、
《球団としても現在「矢野ガッツ」の商品を新発売。後押ししているだけにこの手の「ダメ出し」がまた続くと…と心配しているのだ。》
最後は商売ネタで落とす。さすが東スポの切り口である。
エモやんは「じゃれ合うな!」
だがこの記事が出た翌日、『サンスポ』の江本孟紀氏のコラム(6月26日)にあらためて矢野阪神への小言があった。
江本氏はテレビ取材で甲子園に来ていた野村克也氏を見たといい「だから俺もOBとして、言っておこうと思ってね」。
「選手2人がベンチの最前列でじゃれ合う。そんなシーンをテレビで目にした。楽天に1-7と負けている状況で、だ。むかついたよ」
「じゃれ合うな!」
「少年野球ではないんだ」
叱るエモやん。
「もっとピリピリしないと、いかんのだ。ミスしたら怒鳴りつけないと、いかんのだ」
「なんちゃらハラスメントとか気にしていたら、プロ野球は成立しないぞ」
いかにも大物OBおじさんらしい論旨。以前から矢野ガッツには小言をくれていたらしい。しかしこうなると、ノムさんのボヤキというおなじみの平和な記事から「矢野ガッツ、ありかなしか」という「論戦」模様になってきた。