「『監督』として建設的な批判を」

「ウルグアイ戦にしても、森保が守備を補強して引き分けのまま試合を終えようとしたのは適切な判断だった。森保は最後の20分間にウルグアイがロングボールを多用して、日本の奥深くをえぐってくることなどをよく理解していた。だから的確に対応した――というだけだ。

　ところでチリ戦直後の日本の様子は、どうだったのか？」

――大勢が結果に打ちのめされているなか、あなたのポジティブな批評は元気を与えてくれましたと思いますよ。

「私は常に建設的な批評を心がけている。今回の分析にしても、五輪のための準備になるように考えて話をしている。コパアメリカの試合が、日本の未来に繋がるように。その具体的な未来が『東京五輪』だ。

　私は『監督』であって『ジャーナリスト』でも『サポーター』でもない。サポーターが結果に気落ちするのは当然だ。だが『監督』は、もっと別の視点から試合を見る。私は監督の視点から、建設的に試合を批評しているだけだよ（笑）」

――そうですね。メルシー、フィリップ。